粉彩麒麟文梅瓶(ふんさいきりんもんめいびん)   中国陶磁器

麒麟は四神の一つで、想像上の動物で、吉祥の化身ともいわれる珍獣である。頭が龍で蹄(ひずめ)は牛、尾はライオンで身に鱗があり、仙人が乗るものとされている。この麒麟が天界から運んだ子を神童と呼んで、大きくなって科挙試験に首席で合格するというので、人々は麒麟が子供を送り届けてくれるように祈るのである。(麒麟送子)  尚、日本でも聡明な児童のほめことばを、麒麟児というが、この由来による。

※※梅瓶(メイビン)とは〜小さい口造りの丈長の瓶の事。酒を入れた瓶。
              形も時代と共に少しずつ変り、13世紀の宋・磁州窯に多く見られるように、口造りは小さく低く、肩の張らない卵形で、下は直線的に順次細る、頸は猪首形で胴継ぎの成形法。 14世紀になると元青花の梅瓶のように、肩が張り、下はすぼまり、裾でまた外に広げたもの、又は胴の下部を八面体に削ったもの、頸は中央部がくぼんで上下が拡がる。底は必ず露胎でロクロ目が残るなど、やはり胴継ぎの成形法。   15世紀の明代より見られる形で、細長く感じられ、頸も細長く、上部が下部より太い。底には釉薬を施す。胴継ぎ成形法でなく、ロクロに依る引き上げ法